脳卒中等による手足のつっぱりでお悩みの方へ
当院ではリハビリテーション科医師(獨協医科大学病院 美津島隆教授)によるボツリヌス療法を開始しました。脳卒中による手足のつっぱり(痙縮)にお悩みの方は、是非一度ご相談下さい。
1.ボツリヌス療法とは?
ボツリヌス菌が作り出す天然のタンパク質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。ボツリヌストキシンは、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があります。そのため、ボツリヌストキシンを注射すると、筋肉の緊張を和らげることができるのです。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではありませんので、ボツリヌス菌に感染することはありません。
2.どのような人が対象となるの?
脳卒中などで手足に痙縮が起こっている人が対象になります。「痙縮」(けいしゅく)とは筋肉が緊張しすぎて、手足が動かしにくかったり勝手に動いてしまう状態のことです。
手指が握ったままとなり開きにくい、ひじが曲がる、足先が足の裏側のほうに曲がってしまうなどの症状がみられます。
3.効果は?
ボツリヌス療法の効果は、一度注射すると約3~4ヶ月は持続します。効果は徐々に消えてしまうので、治療を続ける場合には、年に数回、注射を受けることになります。
4.費用は?
身体障害者手帳をお持ちの方は自己負担はありません。健康保険で行う場合には、負担率により変動します。
例):3割負担の場合 下肢実施した場合 自己負担額は約75,000円です。(診察料別)
5.ボツリヌス療法受診までの流れ
2回目以降は、原則入院の必要はありません。
まずは、ご相談ください。